プロボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心(28=帝拳)が“ロックンロール魂”でリベンジを目指す。
同級王者の井上拓真(30=大橋)との再戦(27日、トヨタアリーナ東京)を翌日に控えた26日、都内で行われた前日計量に忌野清志郎さんのTシャツを着て登場。53・5キロのリミットでクリアして「試合はロックでいく」と決意を示した。
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那須川は「キング・オブ・ロック」と称された故忌野清志郎さんの顔を写したTシャツを着て計量会場のステージに上がった。「今回はロックで行く。自分のエネルギーをただ単に相手にぶつける。見ている人にぶつける。ロックってそういうものじゃないですか」。自己主張の激しいTシャツの顔が、今の心境をストレートに表していた。
ロックンロールの精神とは、何ものも恐れない強い反骨精神で、自分を信じて感情や衝動を爆発させること。それが25日の会見で「本能で戦う」と宣言した那須川の境地とピタリと重なったのだろう。計量後のフェースオフでは井上が差し出した右手をしっかりと握り返した。「(井上は)自信が相当あるんだろうなと思いましたが、心技体すべて整っている。本当に“見とけ”という感じですか」。
25日の会見での発言を一部のSNSで批判されたことにも自ら触れて、熱い口調でこう反論した。「オレが主人公ですから。主人公気取りやがってと言うけど、みんな自分の人生は自分が主人公。自分の人生を生きているだけ。それをぶつけます。ロックでいきます」。心の中は反骨のエネルギーで満タンだった。
昨年11月の同級王座決定戦で井上に判定で敗れて、格闘技キャリア初黒星を喫した。人生初のリベンジ戦に自分が勝つことで、ボクシング界が面白くなるという強い自負がある。「かき乱しますよ。幻想をかき乱してやりたい」。決戦前日から那須川の言動はどこかロックンロールのノリだった。【首藤正徳】