<プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇トヨタアリーナ東京
元IBF世界バンタム級王者で同スーパーバンタム級1位の西田凌佑(29=六島)が、2階級制覇を逃した。
同級2位のサム・グッドマン(27=オーストラリア)との同級暫定王座決定戦に3-0の判定で敗れた。
西田は昨年6月にIBF世界バンタム級王者として、WBC同級王者中谷潤人と統一戦を行った。「強い選手と戦いたい」というシンプルな理由だった。
試合は、中谷の圧力に負けずに効果的なボディー攻撃を披露するなど、健闘した。しかしブロックの上から強打を浴びて、右肩を脱臼。6回終了TKO負けでベルトを失うプロ初黒星となった。
再起は1階級上のスーパーバンタム級を選んだ。
バンタム級時代は減量苦だった。
24年5月に初めて世界ベルトを奪取した翌日の会見で、王座返上や階級アップを希望するほどだった。
階級アップによる、1・8キロの違いが、技巧派サウスポーにパワーと余裕を与えた。
身長170センチの体に、たくましさが加わった。
「パンチをもらった時に、スパーバンタム級のほうが、しっかりブロックできる。自分にも厚みを感じる。前は崩されるなと思ったけど、今はどう打たれても大丈夫」。
クリーンヒットを受けていないのに、棄権に追い込まれた中谷戦との違いに、自信を見せていた。
発奮材料もあった。会場には、元ボクサーの妻沙捺さん(30)と長女莉奈(りな)ちゃん(2)に加えて、今年1月に生まれたばかりの次女・佑奈(ゆな)ちゃんの姿があった。次女が試合場に来るのは初めて。「頑張らないといけない。顔をみたら頑張れる」と意気込んでいた。
■ラウンドVTR■
1回 序盤、グッドマンは強引に前に出てきた。そこに西田の左カウンターパンチが顔面に決まった。西田がペースを握った。日刊採点は西田10-9
2回 西田が序盤に左ストレート。グッドマンも負けずに接近戦挑む。中盤から頭をつけての打ち合い。グッドマンは左右連打。西田は左ストレート、右アッパーを決めた。日刊採点はグッドマン10-9
3回 序盤にグッドマンは右ストレートを顔面に決めた。中盤から再び頭をつけて打ち合う。グッドマンは細かいパンチを的確に決める。西田も懸命にパンチ放つも有効打少ない。日刊採点はグッドマン10-9
4回 序盤、西田は距離を保って左ストレートを顔面に決めた。中盤からまた頭をつけた接近戦。互いにパンチを放つが、有効打はグッドマンが多い。終盤、西田は再び距離をとろうとするが、グッドマンに接近戦を許す。日刊採点はグッドマン10-9
5回 序盤にグッドマンの右ストレートが顔面にクリーンヒットした。手数も多い。頭をつけた接近戦で連打を放つ。西田は防戦。懸命に反撃するも有効打は決められなかった。日刊採点はグッドマン10-9
6回 序盤に西田が右フックを顔面に放つ。1分すぎ、グッドマンはプレッシャーをかけてロープ際で連打。中盤から接近戦。グッドマンはロープ際で連打。西田も懸命に体を入れ替えて反撃。終盤は中間距離で相打ちした。日刊採点はグッドマン10-9
7回 序盤は中間距離での打ち合い。グッドマンは右ストレートを顔面に決めた。中盤にも右ストレート連発。西田は左ボディーブローで対抗。残り1分でグッドマンはロープ際に追い込んで連打。終盤の打ち合いも有効打はグッドマンが上回った。日刊採点はグッドマン10-9
8回 西田は開始から頭をつけた接近戦に挑んだ。接近戦の打ち合いではグッドマンが有効打勝る。上下に連打を打ち分ける。中盤にグッドマン、西田ともにヘッドバッティングで減点1。終盤、互いに激しい打ち合いを繰り広げた。日刊採点は西田9-8
9回 西田は中間距離で左ストレートを狙う。中盤には連打決める。グッドマンは頭をつけた接近戦で反撃狙う。西田も接近戦で負けずに打ち合った。日刊採点は西田10-9
10回 序盤、西田が中間距離から左ボディーブローを決めた。グッドマンは頭をつけた接近戦に持ち込む。終盤も頭をつけて打ち合う。西田はローブローで減点1をとられた。日刊採点はグッドマン10-8
11回 序盤は中間距離での戦い。中盤からグッドマンが頭をつけた接近戦に持ち込む。西田は足をつかって距離を取る。互いに有効打は少ないが、西田がペースを握ったラウンドになった。日刊採点は西田10-9
12回 序盤からグッドマンが積極的にパンチを放つ。西田は受け身の展開。中盤から頭をつけた接近戦。接近戦ではグッドマンの攻撃力が上。終盤は手数もグッドマンが勝る。日刊採点はグッドマン10-9