2度目防衛に成功したWBC世界バンタム級王者井上拓真(30=大橋)が注目のサウジアラビア興行に初参戦することが27日、有力となった。同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官(45)が主導となった日本開催の興行が来年3月に開催見通し。那須川天心(28=帝拳)との2戦、今年5月には東京ドームで元世界4階級制覇王者井岡一翔(37=志成)も下した。日本の実力者を倒す実績を挙げたことで、ジム関係者は「これで(サウジ興行参戦は)ある」と明かした。
このサウジ興行では4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(33=大橋)がメインイベンターを務める。その対戦相手は現WBA世界バンタム級スーパー王者ジェシー・ロドリゲス(26=米国)が濃厚。米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級を超越した最強ボクサー)ランキングで兄尚弥が1位、ロドリゲスが4位。世界も注目するPFP対決が組まれる。そして井上にとって、この興行にふさわしい挑戦者がスタンバイしている。
WBCからは同級2位でもある同級シルバー王者アンドリュー・カイン(30=英国)との指名試合が義務づけらる予定。今年2月には地元の英リバプールでアレハンドロ・ジャイル・ゴンザレス(26=メキシコ)との挑戦者決定戦で9回TKO勝ち。8回に2度もダウンを喫しながらも逆転勝ちしたタフさもある。
15勝(13KO)1敗とKO率81%という危険な挑戦者。那須川戦に続き、2試合連続の指名試合となるものの、サウジ興行という大舞台で迎え撃つには十分な最強挑戦者となりそうだ。