井上拓真、那須川天心へ「お互いもっと上のステージに」大橋会長「必ず世界王者になる選手」

那須川天心戦から一夜明け、笑顔を見せる井上拓真(撮影・宮地輝)

プロボクシンWBC世界バンタム級王者井上拓真(30=大橋)が28日、横浜市の所属ジムで行われた会見に出席した。

27日、トヨタアリーナ東京で、同級1位那須川天心(28=帝拳)との再戦に臨み、7回にダウンを喫しながらも3-0の判定勝利を収めた。2度目の防衛成功となってから一夜明け、那須川戦を振り返った。

昨年11月、昨日の再戦と2試合を終え、井上は「やっぱりキック界で無敗で(ボクシングに)きた。自分も戦うことによって成長できた。お互いリスペクトして、また何かお互いもっと上のステージに行くことができればと思う」と振り返った。初対決後、那須川のトレーナーは元帝拳ジムで現GLOVESジム会長の葛西裕一氏(56)に変更。その変化について、井上は「力強くなったかなという感じでしたね。パンチのパワー、1戦目よりはしっかりと打っている。踏み込みですかね。あとは葛西さんに変わっての打ち方だったり。そういうところも変わってくる。その変化はありましたね」と口にした。

勝利後にリング上で「天心選手が他の団体でチャンピオンになれば、第3戦、ありえてくるんじゃないですか」と口にし、試合後会見では「これで最後と言われたので、最後」と訂正した。一夜明け、井上は「(那須川と)次、やるのは怖いなとかはないし、たとえあるとしたらやるだけ。でも、もう『これが最後だ』と言われたので、ないのかなと思います」と心境を口にした。

父真吾トレーナーは「(那須川の)気持ちはすごく感じて伝わってきました。拓真も圧力をかけて、それ以上は入れさせないというお互いのやりとりがあった。良い試合だった」と振り返った。所属ジムの大橋秀行会長(61)は「那須川天心選手は左ストレートでダウンを取って、1戦目とはまったく違う気迫でした。必ず世界王者になる選手だと確信しました」と高く評価していた。【藤中栄二】