【ボクシング】IBF世界フライ級王者・矢吹正道が試合重なりまな娘に“勝利のバトン”つなぐ

IBF世界フライ級タイトル戦に向け意気込む矢吹正道(撮影・黒川智章)

プロボクシングIBF世界フライ級王者の矢吹正道(34=緑)が“勝利のバトン”をまな娘につなぐ。11月26日に東京・EBARAウエーブおおた(大田区総合体育館)で同級1位ミエル・ファハルド(26=フィリピン)と3度目の防衛戦に臨むことが29日、横浜市内で発表された。同日は長女の佐藤夢月さんも全日本女子ジュニア選手権(宮崎)出場予定で、V3成功を優勝候補の長女への手土産にする。

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会見を終えた矢吹が明かした。「初めて娘がこられない。本人にもボクシング人生があるから」。偶然にも防衛戦の日程が11月25日に宮崎で開幕する全日本女子ジュニア選手権と重なった。今年の高校総体を高1で制した長女の夢月さんはライトフライ級の優勝候補。「そっちに行け」との父の言葉に、プロ24戦すべてリングサイドで声援を送ってきた娘は泣いていたという。

挑戦者は14勝中12KOの速攻型の強打者で、4月の挑戦者決定戦も初回TKO勝利を収めている。20勝中18KOとこちらも強打自慢の矢吹は「むちゃくちゃかみ合うと思う。けっこう前半で倒しているので、前半集中して、しっかり勝つ」。スパーリングでセコンドを務めてくれた娘のためにも負けるわけにはいかない。

夢月さんの大会は11月25日から予選が始まり、同28日準決勝で同29日決勝。「自分が勝って、娘も勝ち残っていたら、次の日(27日)の飛行機で(宮崎に)行こうと思っている」と矢吹。防衛に成功すれば次戦は王座統一か3階級制覇に照準を合わせている。「誰でもいいのでやりたい」。その“ビッグマッチ”で、再び娘の声援の後押しを受けるつもりだ。【首藤正徳】