【ボクシング】富施郁哉が2年3カ月ぶり日本バンタム級王座返り咲き「このベルトを取ると…」

判定勝利で日本バンタム級王座に返り咲いた富施郁哉(中央)

<プロボクシング:DYNAMIC GLOVE on U-NEXT48大会>◇3日◇東京・後楽園ホール◇観衆1650人

日本バンタム級タイトルマッチ10回戦で、挑戦者の同級1位富施郁哉(28=ワタナベ)が王座獲得に成功した。同級王者栗原慶太(33=KOD LAB)に挑戦し、3-0の判定勝利。サウスポースタイルからリズムよくワンツーをねじ込むと、3回には左ストレートで相手の左目上を切り裂いた。5回終了時には左拳を骨折したような激痛に見舞われ、後半に攻勢を仕掛けた王者のパンチで左目上をカット。両者ともに流血する激戦となったが、最後に競り勝った。

24年7月に増田陸(帝拳)に敗れて同王座陥落して以来、約2年3カ月ぶりの王座返り咲きに成功し「やっと戻ってきました」と笑顔を見せた。

試合後、富施は顔面の左側を大きく腫らしていた。「(栗原の)気持ちもパンチも強くて痛かった。後半に圧力をかけられて削られました。しんどかった。7回終了あたりで『あと3回もいあるのか』と思った。最後まで気持ちが折れずに戦えました」。安堵(あんど)の表情をみせた。

今年2月、当時の王者梅津奨利(三谷大和スポーツ)に挑戦も引き分け。規定により王座獲得を逃した。現役引退も考えたが、周囲の励ましを力に変え、現役続行を決めた。富施は「このベルトをもう1度、取るということは、その上を目指しているということ。もっともっと上を目指していけるように頑張りたい」と意欲を示していた。