IBF暫定王者サム・グッドマン、井上尚弥との対面を回想「彼は私の手を握って…」豪紙に語る

サム・グッドマン(2026年9月撮影)

プロボクシングIBF世界スーパーバンタム級暫定王者サム・グッドマン(27=オーストラリア)が王座獲得後、地元メディアのインタビューを受けた。9月27日、トヨタアリーナ東京で西田凌佑(六島)との同級暫定王座決定戦で判定勝利し、念願の世界王座を手にした。豪FOXスポープによると、グッドマンは試合後の夜は「眠ろうとしたが。どうしても眠れなかった。一晩中、天井を見つめていた。1時間ぐらいしか寝られなかった」と明かしたという。

西田戦前から「戦争を起こさなければならないことは分かっていた」と発言。25年8月、当時のWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)戦で0-3の判定負けした際の採点方法が頭の片隅にあったとし「試合開始前から採点結果がほぼ決まっていたような気がする。序盤から自分の優位性を主張し、誰も私からこれを奪うことはできないということを示したかった。あのリングでの勝者は1人だけ。つまり自分だけだということを疑いの余地なく示したかった」と語った。

元IBF世界バンタム級王者西田の強さも認め「辛い瞬間はあった。彼はタフだった。自分は疲れ果てるまで自分を追い込んでいたので辛かった」とも。ただ試合中、自身に精神的余裕もあったようで「彼からは切羽詰まった様子が伝わってきた。彼を少し刺激し、追いかけざるを得ない状況に追い込めば自分が大きくリードできると思った」と想定通りに試合を進められたと話した。

グッドマンといえば、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(33=大橋)への挑戦が決まりながらも練習中の左目上裂傷で24年12月に試合延期、さらに再設定された25年1月の対戦も辞退したことで話題となった。さらに井上戦の報酬を見込み、新居を購入したために経済的に苦しんだ時期もあったと告白していた。

グッドマンは前日計量後のルールミーティング後に井上に会ったと明かし「彼は私の手を握って、幸運を祈ってくれた。彼が近づいてきた時、とても礼儀正しかった」と対面時の状況を解説。既に井上はサウジアラビア主催のビッグマッチやフェザー級への転向が計画されている。対戦の可能性は低いものの、グッドマンは「誰にも分からないよ。でも、そうなる可能性は十分にある。ボクシングの世界では何が起こるか分からない。未来を予測することはできない」と前向きだった。