プロボクシング元WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(31=倉敷守安)が11月29日、東京・両国国技館でWBA世界スーパーフライ級2位として同級王者ダビド・ヒメネス(34=コスタリカ)に挑戦すると14日、発表された。同日には東京ドームホテルでカード発表会見に出席した。
ユーリ阿久井は「この舞台に戻ってこられたことが率直にうれしい。ほぼ2年ぶりの世界戦。気持ちが落ち込んだ時もあったが、立て直し、コツコツやってこられたのは、家族であり、(所属ジム)守安(竜也)会長のサポートのおかげ。絶対に2階級制覇したい」と強い意気込みを示した。
25年3月に寺地拳四朗(BMB)とのWBA、WBC世界フライ級王座統一戦で敗れて王座陥落。同12月に再起戦で勝利した際の契約体重もフライ級超(51・5キロ)だった。24年秋から母校・環太平洋大でフィジカル練習に本格着手。スーパーフライ級転向を決め、今年6月には初めて同級リミットでローレンツ・ビアソン(フィリピン)を5回TKOで撃破。“世界前哨戦”をクリアしていた。
ユーリ阿久井は「パフォーマンス的なことは上がっている。絶対に強くなっていることは間違いない。それを世界戦で出すだけ」と言葉に力を込めた。
暫定王者から正規王者に昇格したばかりのヒメネスのスタイルについて「言葉は悪いが『こざかしい』みたいな印象。足も使えるし、頭を入れてガツガツくるし、そこをどこまで自分を貫いていけるかだと思う」と自己分析。今月12日から上京し、帝拳ジムを拠点に最終調整を開始。同ジムの小山和博トレーナーのもとでトレーニングを積んでいる。ユーリ阿久井は「帝拳ジムさんにサポートしてもらって早めに来て、早めに戦略を練っていこうかなと思っている」と集中力を研ぎ澄ませた。
また同じ興行では同じ階級のWBO王者寺地が初防衛戦に臨む。フライ級時代に続き、寺地と2度目の王座統一戦の舞台が整いつつあるが、ユーリ阿久井は「この試合に勝たないとこの先もみえてこないと思う」と冷静そのもの。そして寺地に向けて「あの試合でお互いに燃え尽き症候群に一瞬なったと思う。お互いに頑張りましょうという感じ」とエールを送っていた。