<プロボクシング:THE BATTLE5大会>◇14日◇東京・後楽園ホール
アマチュア4冠ボクサー平塚駿之介(24=大橋)が上々の白星デビューを飾った。ナタノン・トーンチャイ(20=タイ)とのフライ級6回戦に臨み、2回0分55秒、TKO勝利を収めた。
1回に的確な右ストレートを打ち込み、ダウンを奪取。続く2回にも左フックでダウンを追加した後、立ち上がったナタノンを連打でロープ際まで追い込んでレフェリーストップで終わらせた。
昨年10月のアマチュア社会人選手権以来、約1年ぶりのリングだった平塚は「久しぶりの試合で倒せてよかった。自分は人よりも才能があるわけではないので、毎日コツコツと練習して(プロの)感覚を培っている」と初々しい笑顔をみせた。
自己採点は100点満点で「20~30点ですね」と謙遜。セコンド陣から「ガードが下がっている」などと課題を指摘され「上の相手とやったら(パンチを)もらうと思うので」と気を引き締めた。
アマ時代の恩師らと協議し、デビュー戦に備えて愛称は「ザ・ハンター」とした。試合トランクスのベルトラインには「The Hunter」、左太もも付近には「Hunter or be Hunted(狩るか狩られるか)」との文字を刻んだ。平塚は「プロの世界は厳しい。プロの第一歩をKOで仕留められてほっとしている。ハンターのような試合はできたのかな」と口にした。
所属ジムの大橋秀行会長(61)は「ハンターらしい戦い方でした。すごくまじめで、高校と大学で主将を務めていたので愛称は『ザ・キャプテン』としたかった」とひそかにニックネーム候補をリストアップしていたことを明かした。平塚は「なるほど。確かに。ちょっと会長と話し合って」と苦笑した。
来年のプロ2戦目は8回戦が組まれ、その後に日本、アジア王座のランキング入りを目指すことになる。目標は世界王座獲得、そして同じ栃木県出身の元WBC世界ライト級王者の故ガッツ石松さんのような存在になることを掲げる。平塚は「栃木県を象徴するようなボクサーになりたい。今のところ、ガッツさんのような存在になれたらと思う。いずれガッツさんの名言『OK牧場』を言いたい」との野望を口にした。
◆平塚駿之介(ひらつか・しゅんのすけ)2002年5月1日、栃木・さくら市生まれ。7歳となる小学1年で競技を開始。作新学院高で19年に全国高校総体優勝。駒大進学後、21年に関東大学ボクシングリーグで最優秀選手賞、22年に国体(栃木)優勝に輝く。4年時にはボクシング部主将に。25年も国体(滋賀)、社会人選手権を制覇。アマ戦績は51勝(8RSC)14敗。家族は両親と弟。身長167センチの右ボクサファイター。血液型はB。