【ボクシング】渡航中止勧告のサウジへ アマ9冠・堤麗斗がプロ6戦目のため出発「前向きに経験」

プロ6戦目の開催地となるサウジアラビア・リヤドに向けて出発したアマ9冠でWBA世界フェザー級10位の堤麗斗

アマチュア9冠でプロボクシングWBA世界フェザー級10位の堤麗斗(24=志成)がプロ6戦目のため、渡航中止勧告となっているサウジアラビア・リヤドに向かった。10月31日(日本時間11月1日)に同地でレイムンド・ロハス・ガルシア(29=メキシコ)との129ポンド(約58・5キロ)契約体重10回戦を控える。今月に入って同国のキング・ハリド国際空港でテロが発生するなど、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃が継続。外務省は22日に首都リヤドがある州を含む8州全域の危険情報をレベル3の渡航中止勧告としている状況にある。

出発前に取材対応した堤は「こういう経験は初めてだが、今後につながる。前向きに経験だと思っている」と話した。カタール経由でリヤドに入るが、テロが起こったキング・ハリド国際空港とは別の空港に到着するという。

国内調整段階で興行開催の可否が分からず、メンタル面の浮き沈みも多少あったという。それでも開催することになり、堤は「これも1つの経験。乗り越えたら1つ自分にとっての成長の糧になるかなと思う」とプラスにとらえている。

拳を交えるガルシアについては「今までのタイプとは違うやりにくさがある。ラフでダーティーさもある。良い経験になる選手」と分析しつつ、倒す意識も秘めている。

堤は「10ラウンドをうまく使って、自分の持ち味を出してどこかで倒せたらいいなと思う。調子は良い状態でキープしている。試合はすごく楽しみ。内容にこだわり、強くなりたい」と決意を示した。また22日に現役続行と大みそかの再起戦を発表した元世界4階級制覇王者井岡一翔(37=志成)から「自分を信じて自分に集中していけばいい。あとは自分に良いバトンを渡してくれ」と激励され、気合を入れ直したという。

なお同興行はサウジアラビア総合娯楽庁による「リヤド・シーズン」が主催。メインイベントには「カネロ」が愛称の人気選手、元4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(36=メキシコ)がWBC世界同級王者クリスチャン・エンビリ(31=カメルーン)に挑戦するカードが組まれる。またWBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(32=メキシコ)が5度目防衛戦が組まれている。