旭道山おい、波田大和V5戦「思い切りアピール」挑戦者佐川遼は洋菓子メーカー社員「2階級を」

5度目防衛戦に向け、計量クリアした東洋太平洋スーパーフェザー級王者波田大和(左)と挑戦者の元日本フェザー級王者佐川遼

プロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級王者・波田大和(29=帝拳)が5度目防衛戦に臨む。7日、東京・後楽園ホールで同級7位の元日本フェザー級王者佐川遼(32=三迫)の挑戦を受ける。6日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、両者そろってリミットよりも100グラム少ない58・8キロで1発クリアした。

大相撲の元小結旭道山のおいで、父寿和さんも行司の木村寿之介という相撲一家で知られる。波田は「減量は自分の仕事。きついですが、いつも通り自分に勝つことができました。きちんと体がつくれて今に至る。誰がみても勝ったと思われる試合を」と気合十分だ。

今年7月、日本同級王者奈良井翼(26=RK蒲田)に判定勝ちして以来、約4カ月ぶりのリングとなる。今回は元王者を迎撃する波田は「自分の今回のテーマは苦手克服。それをしっかりクリアして、どんな選手でも苦手とかはないんだなと思われるようにしたい。パワーだけでなく、パワーの使い方を惜しみなくふんだんにみせたい」とリラックスした笑みを浮かべた。

佐川とは4~5年前、スパーリングした経験があり、技巧派の右ボクサーでパンチが当てにくいイメージが残っているという。波田は「相手は自分が(技術的な)ボクシングをしてくると思っていないと思うが、ボクシングとパワーを入れて、バーンとやりたい。試合をしないとみんなに『何をしているの』と言われる。リングだけがアピールできる場。思い切りアピールしたい」と強調。現在WBCでは5位にもランキングされており、世界を見据えた重要な1戦になる。

一方、佐川はスーパーフェザー級に上げ、約5年9カ月ぶりの地域王座ベルト獲得を狙う。自身が挑んだ過去のタイトル戦は王座決定戦か防衛戦のみ。今回が挑戦者として初めて迎える王座戦となるだけに「挑戦者としてベルトを取りにいくことがはじめてなので、そこは楽しみ。勝ち切らないといけない。1つ1つ上回っていかないとベルトは取れないと思う。その分、気合が入った練習になった」と意識を高めた。

洋菓子メーカー「コロンバン」社員として働いて10年目を迎える。営業第1部1課に所属し、現在は東京駅や羽田空港、百貨店に出店している各店舗の売上向上や管理を任されているという。社内だけで25人の応援も駆けつける予定。2階級のベルト獲得に燃える。佐川は「波田選手は打ち合いの強さ、KO率も高い。本当に巻き込まれないように冷静に。加藤(健太)トレーナーからもクレバーにと言われている。自分のやれることをやって、淡々とポイントを取っていくことが自分のやれること。それをひたすらやるのみ。2階級制覇をしたい」と集中力を研ぎすませていた。