大相撲裏話

ビデオ判定導入50年 きっかけとなった一番とは

大相撲にビデオ判定が導入されてから、夏場所で50年になる。

69年3月10日、45連勝中の横綱大鵬は戸田に敗れて連勝が止まった。しかし戸田の足が先に出ていたのがビデオで確認されて、勝負判定にビデオを参考にするきっかけとなった
69年3月10日、45連勝中の横綱大鵬は戸田に敗れて連勝が止まった。しかし戸田の足が先に出ていたのがビデオで確認されて、勝負判定にビデオを参考にするきっかけとなった

導入のきっかけとなった一番は、1969年(昭44)春場所2日目の大鵬-戸田戦。戸田が大鵬を押し出したが、その直前に戸田の右足が土俵外に出ていた。行司は大鵬の勝ちとしたが、物言いが付き、行司軍配差し違えで戸田の勝ちとなった。横綱大鵬の連勝は「45」で止まった。

しかし、ニュース番組の映像や新聞の写真がきっかけで誤審が判明。日本相撲協会に抗議電話が殺到する騒動になった。すでに協会はビデオ判定の準備を進めていた模様で、5月の夏場所から正式導入された。

あの取組後、大鵬は不満を言わず「ああいう相撲を取ったのが悪かったよ。別に審判部に抗議しようなんて気持ちはない。いつまでもクヨクヨしたってしょうがない」と証言している。

大鵬部屋で育った大嶽親方(元十両大竜)は言う。「なかなか言えることじゃない。大鵬親方らしい。格好いいですよね」。勝負判定は正確であって欲しい。一方で、大相撲の力士は、勝つことだけが仕事ではない。その生きざまを、好角家は見ている。【佐々木一郎】

取組を見るだけじゃ分からない、日刊スポーツの大相撲担当記者が土俵周辺から集めてきた「とっておきネタ」をお届けします。

おすすめ情報PR

格闘技ニュースランキング

  1. 元稀勢の里「現代風」指導デビュー 高安を横綱に!
  2. 「お相撲さんはジャニーズと一緒」研修会に鶴竜ら
  3. 貴景勝が豆まき、春場所での大関とりへ「淡々と」
  4. 内藤哲也、タイチ下し防衛「必死さは伝わってきた」
  5. 鷹木、BUSHI組が前王者退ける「再スタートだ」
更新