08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(39)が2年11カ月ぶりに試合復帰すると明かした。
ロシアの柔術団体「ACB JJ」と契約を結び、7月5日(日本時間6日)、ロシア・モスクワで開催されるACB JJ21大会に参戦する。対戦相手は今後発表される。試合形式はコンバット柔術で顔面以外は打撃もある。
石井は「いきなり総合格闘技の試合よりも感覚を戻したかった。復帰戦がアウェー。チャンピオンクラスの強い相手になると思うけれど、自分は失うものは何もないので」と気合十分だ。23年8月、米ニューヨークで行われた米団体PFLのダニーロ・マルケス(ブラジル)戦以来、2年11カ月ぶりの試合となる。「たくさんの観客の前で試合に出られるだけでうれしい。100%になったらやろうと思ったが、待っていると一生やってこないと思った。やると決めてオファーを受けた」と明かした。
長年にわたって首、腰、ヒザと古傷と付き合いながら格闘家として現役を続けてきたが、24年に感染症、敗血症寸前の症状で4度の手術を受けるなど入退院を繰り返した。石井は「一時は全身まひで腕立て伏せもヒザをつきながらでも1回もできなかった。よくここまで戻ってこられた。丈夫に産んでくれた親に感謝している。精神的にも強くなれたと思っている。今は不安よりも試合をやりたい気持ちの方が強い」と心身の成長ぶりに手応えがある。
5月末からは米テキサス州オースティンでトレーニングキャンプを開始した。22年に出会った柔術世界一のゴードン・ライアン(30=米国)の道場で週5回のペースでトレーニングを継続し「スパーリングと反復練習、フィジカルもやっている」と強調する。6月29日にモスクワへ出発する石井は「思い切りやるだけ。自分の力を出すのが一番。そこだけに集中している」と待望のファイトに向けて胸を躍らせていた。