世界最大級の格闘技団体ONEチャンピオンシップは11日、都内で「ONE SAMURAI 3」(12日、神奈川・横浜BUNTAI)に向けた前日計量を行い、まさかの5人が規定時間内に計量&ハイドレーションテストをクリアできなかった。
5人はハー・リン・オム(ミャンマー)、スーブラック・トー・プラン49(タイ)、チョーディー・マクジャンディー(タイ)、吉田晄成(TEAM TEPPEN)、亜維二(新興ムエタイジム)で、時間外であっても水分を摂取してハイドレーションをクリアすれば、契約体重による試合開催の交渉を行うことができる。
5人の中で、11日午後4時30分からの公開計量の時点でハイドレーションをクリアしていたのは亜維二、チョーディーの2人だけだった。
公開計量に続いて行われたフェイスオフでは、吉成名高(25)、吉成士門(22)、奥脇竜哉(26)のエイワスポーツ勢がいつにも増して鋭い視線を相手選手に浴びせた。普段は温厚な雰囲気の名高が怖いぐらいに相手をにらみつけ、士門は額をぐいぐい押しつけた。
それもそのはず、メインイベントで名高がキックボクシングデビュー戦を戦う相手のハー・リン・オム、ONEと本戦契約をかわしたばかりの士門が対戦するスーブラック、奥脇と激突するチョーディーがいずれも計量失敗。エイワ勢の相手で計量をパスしたのは、ドクターストップがかかった品川朝陽の代役で出場する安部焰(18)の対戦相手トゥアキオ(タイ)だけだった。おひざ元の横浜で大会を成功させたいエイワ勢にとっては腹に据えかねる状況だったのだ。
名高はまだ試合開催が正式決定していない段階だったが「自分は小学校の頃からずっとムエタイをやってきて、今回、初めてキックということで。自分の今まで培ってきたムエタイの技術を思い切り発揮すれば、ムエタイは何でも強いというところを証明できると思うので。そういった準備をしっかりしてきたので、あとは思い切り戦うだけです」と臨戦態勢。
そして「まあ今回、敵地である日本で試合をして下さることは本当にリスペクトを持ってるんですけど、体重とか…試合をする権利というものがまだ得られていないということで。そういったところの自分の一試合一試合にかける気持ちというものを、その違いを見せたいなと思います」と強調した。
そして名高は「今回ONEに初参戦してから初めてメインイベントで戦わせてもらうんですけど。今までのONEのメインイベントというのは武尊選手だったりとか、野杁(正明)選手だったりとか、そういった選手が素晴らしい試合を見せて、いつも大会を締めていると思うので。そこをしっかり仕事を果たして、見ている人を盛り上げて、会場の人を盛り上げて、必ず良い試合をしたいと思います」と宣言した。