08年北京金の石井慧、手術からの復帰後初勝利 トルコ開催の大会で4年ぶり公式戦勝利

トルコ・イスタンブールで記念撮影する石井慧(右端)。左からトッド・ダフィー、ケイン・ヴェラスケス、フランク・ミアの元UFCファイターたち(石井本人提供)

<格闘技:AIGA(オール・インターナショナル・グラップリング・アソシエーション)グローバル・グラップリングシリーズ大会>◇20日(日本時間21日)◇トルコ・イスタンブール

08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(39)が手術からの復帰後初勝利を飾った。

カザフスタンが本拠地のグラップリング団体AIGAで初開催となったレスリングルール(フリースタイル)マッチで元UFCファイターのトッド・ダフィー(40=米国)と対戦。11-1のテクニカルスペリオリティー(テクニカルフォール)による勝利を飾った。

22年6月、クロアチア開催のFNC(ファイト・ネイション・チャンピオンシップ)6大会のチャーリー・ミルナー(英国)戦以来、約4年3カ月ぶりの公式戦勝利となった。石井は「相手がデカくて少しブルーになりましたが、何とかなりました。4年ぶりの勝利で少しほっとしている」と素直に喜びを表現した。

身長182センチの石井が同191センチのダフィーでパワーに上回り、ぐいぐいと場外に押し出してポイントを積み上げて圧勝した。石井は「1ポイントを失ったのはニータップで場外に出されてしまった。やはりドミネート(支配)するために練習しているので、次は10-0を目指す。もっとスキルをみせたかったが、相手が少しディフェンシブで難しかった。ひさしブリーフに勝てたのは良かった」とジョーク交じりに勝利を振り返った。

長年にわたって首、腰、ヒザと古傷と付き合いながら格闘家として現役を続けてきた石井は、24年に感染症、敗血症寸前の症状で4度の手術を受けるなど入退院を繰り返した。昨年から米ハリウッド俳優として活動を続けながら徐々にカムバックに備えたトレーニングも再開していた。

今年7月にはグラップリング団体ACB-JJ21大会(ロシア・モスクワ)に参戦し、25年の米総合格闘技団体PFL(プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ)ヘビー級王者オレグ・ポポフ(ロシア)とのコンバット柔術マッチで対戦。23年8月、米ニューヨークで行われたPFL興行のダニーロ・マルケス(ブラジル)戦以来、約2年11カ月ぶりの公式戦復帰だったが、判定負けとなっていた。