<総合格闘技(MMA):RIZINランドマーク16長崎大会」>◇3日◇長崎スタジアムシティHAPPINESS ARENA
メインイベントの72.65キロ契約5分3回で堀江圭功(31=ALLIANCE)と宇佐美正パトリック(26=ハイブリッドアカデミー)が戦い、地元長崎・佐世保市出身の堀江が2回3分32秒KOで凱旋(がいせん)勝利を飾った。
立ち上がりは宇佐美のテイクダウンディフェンスに手を焼いた堀江だったが、1回終了間際に相手を抱えながらのひざ連打から、パウンドで宇佐美をKO寸前に追い込んだ。
2回もグラウンドの展開となり、堀江が上から打撃を振り下ろすたびにファンは大歓声。最後は堀江のパンチを嫌がった宇佐美が横を向き、そこへ堀江がを左パウンドを連打して勝負を決めた。
この試合はもともとライト級(-71キロ)で行われる予定だったが、宇佐美が体重をつくれず、前日2日の計量前にキャッチウェートでの対戦を堀江側に提案。堀江が了承して試合が行われることが決定していた。
SNS上では宇佐美の父親が堀江側に金銭を支払って試合が決まったというデマが流れ、RIZIN榊原信行CEOがこれを完全否定するという一幕もあった。ファンからは大会自体が「カードが弱い」と酷評されており、大会の成功を不安視する関係者は多かった。
だが堀江が拳ひとつで物語をハッピーエンドに書き換えた。戦う前は宇佐美の態度に怒り心頭だった堀江だが、試合後には宇佐美のもとに歩み寄り、「またやりましょう」と男らしくノーサイドの姿勢を見せた。その姿に会場のファンからは大きな拍手が起きた。
堀江は試合後のマイクで「本当に感謝しか思い浮かばないですね。今日、この会場に来てくれた人、本当にありがとうございます。試合前とか、格闘技だけじゃなくて、ずっと天気も悪いし、良くないことが多く起こったりとか、なんかこう日本が暗いというか、そんな感じがしてたんで。もう何もかもを晴らすために、今日は何としても絶対に勝って、自分の気持ちとか、自分を応援してくれる人たちの気持ちを晴らしたいというふうに強く思ってました」と試合の臨んだ時の心境を告白した。
そして「この長崎大会のことをいろいろ言うやつらもいましたけど、ここに来てくれてる人が正解です。今日は思案橋あたりで飲んでるんで、もし会ったらもうめちゃくちゃみんなで仲良く、握手とか写真とか撮りましょう。まだ今日は終わりじゃないですよ。本当にみんなありがとうございました」と堀江らしい言葉で大会を締めくくった。