<ONEチャンピオンシップ「ONE SAMURAI 4」>◇17日◇東京・有明アリーナ
第8試合で行われた「ONE SAMURAIフェザー級(-155ポンド=約70・3キロ)キックボクシングトーナメント準決勝」で、元同級暫定世界王者の野杁正明(33=team VASILEUS)と、初戦で海人をKO撃破して勢いに乗るモハメド・シアサラニ(24=イラン)が激突。技術と意地のぶつかり合いは判定2-1のスプリットで野杁が競り勝ち、マラット・グレゴリアン(アルメニア)との決勝へコマを進めた。
だが敗れたシアサラニは試合後の会見で判定への激しい不満と怒りをぶちまけた。
会見場に姿を現したシアサラニは率直な感想を問われると開口一番、「自分のパフォーマンスには満足している。もっと厳しい戦いになると予想していたが、割と簡単な試合だった。手が上がるべきだったのは自分の方だ」と自らの勝利を確信していたと強調した。
相手の野杁については「タフでとても優れたテクニカルなファイターだった」と敬意を示しつつも、「技術面でもプレッシャーをかける面でも、あらゆる面で自分の方が勝っていた。ファンの皆さんに聞いても、自分が勝っていたと答える人が多いはずだ。彼は良い選手だが、自分の方がはるかに上だった」と断言。判定負けに納得がいかない様子だった。
今後については「まずは休んで、より強くなって戻ってくる。次は誰が見ても疑いようのない形で勝ちをもぎ取る」と語ったが、異例の事態が起きたのは、進行役が会見終了を告げた瞬間だった。シアサラニは「言いたいことがある」と自ら制止。再びマイクを握ると、野杁が所属し、武尊氏が率いるteam VASILEUSに対して牙をむいた。
「私たち(シアサラニ、ナビル・アナン、シンサムット・クリンミーが所属するTeam Mehdi Zatout)は敵地である日本に乗り込み、彼らの土俵でも臆することなく戦い、ハートを見せた。今度は向こうのチームに聞きたい。彼らには私たちの本拠地であるタイに来て、ムエタイルールで戦う度胸(Balls=キンタマ)と勇気があるのか? 私たちのルールで戦う気概があるのか見せてほしい」
判定への悔しさをにじませつつ、ムエタイルールでのジム対抗戦を提案。この日は2勝1敗でTeam Mehdi Zatoutがteam VASILEUSを上回ったが、ムエタイルールでの対抗戦は実現するのか。