<ONEチャンピオンシップ「ONE SAMURAI 4」>◇17日◇東京・有明アリーナ
第8試合のONE SAMURAIフェザー級(-155ポンド=約70.3キロ)キックボクシングトーナメント準決勝で、元同級暫定世界王者の野杁正明(33=team VASILEUS)が、海人をKOして上がってきた強豪モハメド・シアサラニ(24=イラン)と対戦。野杁が判定2-1で接戦を制した。
立ち上がりから前に出る野杁はカーフキックやボディーブロー、三日月蹴りをヒット。シアサラニも左ミドルやハイで応戦する。2回、野杁が左フックと奥足ローでダメージを与えると、最終3回には度重なるホールディングでシアサラニにイエローカードが2度提示される場面もあり、そんな中で野杁が押し切った。
試合後会見に臨んだ野杁は「試合をした感じがしないというか、不完全燃焼。シアサラニ選手は巧くて強かったが、うまくかみ合わなかった。そこは自分の実力不足でもある」と苦笑い。ただスプリット判定には「毎ラウンド、セコンドと確認して『勝っている』と思っていた。被弾もなく、距離を取られてクリンチされたが、ダメージを与えていたのは僕。判定2-1になった時は少し驚いた」と振り返った。
敗れたシアサラニが「タイに来てムエタイで戦う度胸はあるか」と挑発した件については「僕も海外で試合をしたいタイプなのでタイで戦うのは全然あり。ただ、『ムエタイルールで』と言われたら、ONEでムエタイをやったことないので(笑い)。まずはキックボクシングの正規ベルトを巻くことしか目指していない。挑戦はベルトをとってから」と説明した。
決勝のグレゴリアン戦について、チャトリCEOが「12月の横浜BUNTAIで組みたい」と意向を示したが、野杁は「正直に言うと12月は無理です」と否定。「公表していなかったが、試合前からケガを抱えていて、試合中も痛かった。グレゴリアン選手は中途半端な状態で勝てる相手ではない。しっかり治して万全の状態で戦いたいので、12月はナシかなと思います」と明かした。
また前日に計量・ハイドレーションテスト失敗で試合中止となった安保瑠輝也について問われると「僕も過去にハイドレーションを失敗しかけた経験があるから難しさは分かる。でも、それがONEのルール。知識があれば必ずクリアできるし、VASILEUSの選手は全員クリアしている。ハイドレーションのせいにして試合に出られない選手は、別にONEにいなくていい。普段の知識のなさと意識の差が出た結果だと思う」とプロ意識を説いた。