打撃格闘技イベント「KNOCK OUT.69」(23日、東京・後楽園ホール)を翌日に控え、第9試合の「KNOCK OUT-UNLIMITED -64キロ契約3分3回」に出場する弘輝(29=WORLD TREE GYM)と山口侑馬(31=道化倶楽部)の間で発生したトラブルについて、KNOCK OUTが22日夜に公式発表を行った。処分を下した上で試合は開催されることになった。
大会前日の22日午後に行われた公式計量の場で“暴力事件”が起きた。両選手が向かい合うフェイスオフの最中、山口侑が弘輝に何事か話しかけた後、張り手と右ストレートを弘輝の顔面に浴びせ、弘輝が口から出血した。
弘輝は下唇の裂傷を負い、試合を目前に控えながらもダメージを抱える事態となった。この模様は公式YouTubeチャンネルでも生配信されており、視聴していたファンや関係者の間に大きな衝撃と波紋が広がった。
この事態を受け、主催者であるKNOCK OUTプロモーションは選手の安全面を第一に考慮し、試合の中止も含めて慎重に協議を行ったという。しかしその後、負傷を負った弘輝陣営より「どうしても試合を行いたい」との強い希望が示されたため、両選手陣営を交えて緊急の協議を実施。その結果、安全面への配慮および競技の公平性を担保するための「特別措置」と、加害者側に対する「厳罰処分」を科した上で、予定通り試合を行うことが決定されたという。
以下、KNOCK OUTが発表した山口侑への処分と特別措置が記された声明。
「KNOCK OUTプロモーションは、本事案を極めて重大な問題と受け止め、山口侑馬選手に対し、以下の処分を科すことを決定いたしました。
<山口侑馬選手に対する処分>
<1>試合結果に関する特別措置
本試合は、弘輝選手が勝利した場合のみ公式記録として認定します。山口侑馬選手が勝利した場合、または引き分けとなった場合は、いずれも「ノーコンテスト(無効試合)」とします。
<2>試合開始時の減点
山口侑馬選手は、減点2(レッドカード)の状態から試合を開始するものとします。これは、弘輝選手が下唇の裂創を負ったことに加え、試合前の暴力行為によるダメージが残る状態で試合に臨むことを考慮した措置です。
<3>ファイトマネーの一部没収
山口侑馬選手のファイトマネーの一部を没収するものとします」
KNOCK OUTは山口元気代表の名前で出された声明の最後に「本来、試合前の公式行事において、このような暴力行為が発生することは決して容認されるものではありません。KNOCK OUTプロモーションとしては、今回の事態を厳粛に受け止め、今後の再発防止に努めてまいります。また、前日計量は公式YouTubeチャンネルにて生配信しており、ご視聴いただいた皆様にも多大なるご心配をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます」と記した。