12月29日に横浜BUNTAIで開催される『K-1ワールドMAX 2026』のカード発表会見が27日に都内で行われ、K-1ワールドGPライト級(-62.5キロ)王座戦として王者・永澤サムエル聖光(36=B Make)VS挑戦者・皇治(37=TEAM ONE)、ならびに前王者・里見柚己(28=team NOVA)VS朝久裕貴(30=朝久道場)の再戦が発表された。
9月大会で里見をKOし、36歳で第8代ライト級王座に就いた永澤に対し、皇治がSNSで挑発したことで始まったこの一戦。永澤の直訴と須藤元気プロデューサーの公開オファーを経て、皇治の2019年11月以来約7年ぶり(公式戦は約2年半ぶり)となるK-1参戦が正式決定した。
初防衛戦の永澤が「『皇治くんおびき寄せ作戦』が成功した。初めてのKO負けを見せてあげる」と宣言すると、皇治は「魔裟斗さんや元気ちゃん(須藤P)、武尊くんが張り切ったK-1は終わって、今はアマチュア団体以下。僕が来て復活させようかなと。K-1は価値のある選手にはお金を出す。ファイトマネーが安いと言っている選手はそれだけの価値ということ。賛否両論あっても会場に客を呼ぶのがプロ」と現役勢を挑発した。
須藤Pも「皇治選手の言う『価値』は一つの真理。ファンもアンチも巻き込む渦を作るのは必要な要素で、話題になっているのは確かなので感謝したい」と評価。永澤も「俺らに足りないのはそこだと認めて、皇治くんの知名度にあやかって受けた。ただ、ここ3戦は西京佑馬、大岩龍矢、里見と王者クラスに勝っている。今回はイージーファイトでしっかりKOします」と自信を示した。
一方、SNSで「ここ数年は楽に金を稼ぎにいった、格好悪かった」とつづった真意を問われた皇治は真剣な表情に一変。「RIZINでのエキシビションも誇りに思っていますが、やはり真剣勝負ではない。37歳であと数戦しかできないので、命懸けて名前を上げようと張り切ってた頃を超える試合を見せたい」と吐露。前日にRIZIN側から大みそかのオファーを受けていたことも明かし、「武尊とやった時に『K-1王者になる』とファンに誓った約束が守れてなかったのが心残りだった。終わったと言われるK-1ですが、俺が王者になったらまだ変わる。RIZINにも『ベルトを持って帰ってこい』と送り出してもらった」と覚悟を語った。
皇治と永澤の会見に、今年2月の王座決定戦以来の再戦に臨む里見と朝久が合流。里見は「(永澤VS皇治は)若い選手やこれから目指す子たちががっかりする発表。ただ、自分がこないだ負けたのが悪いので、朝久選手に勝って早くベルトを取り返したい」と苦言を呈しつつ、永澤には「絶対負けんなよ」とエール。朝久も「皇治さんは華や知名度はあるけど、肝心の強さはどうかなと。肉食の熊が争うところにササを食うパンダが来た感じ。この4人で僕が1番強いと見せて王者になる」と言い放った。
2人の批判に皇治は「僕がここにおれへんかったら『お葬式』ですよ。あんたたちが武尊みたいに満員にしてたらこんなことしなくてよかった。いい試合するのは当たり前で、見られないと意味がない。批判や誹謗(ひぼう)中傷も全部食らって会場に持ってこいよ」と一喝した。
すると終盤、里見が「1回戦はこの決まってる試合をやって、4人のワンデートーナメントで一番強いのを決めれば年末のK-1ですっきり終わる」と電撃提案。永澤が「めっちゃ面白い。誰とやっても勝てるんで全然いい」と即座に賛同し、朝久も「余裕で優勝できる」と同意。皇治も「ファイトマネーを倍くれたらいいですよ。どうせ僕が決勝まで行くんで」と乗り気を見せた。4選手全員の合意を受け、須藤Pも「スポンサーを集めて前向きに検討したい」と応じ、波乱の会見は幕を閉じた。