<RIZIN55>◇8日◇千葉・LaLa arena TOKYO-BAY◇観衆1万947人
メインイベント(第13試合)でフライ級(-57キロ)王座戦5分3回が行われ、挑戦者トニー・ララミー(27=カナダ)が王者の神龍誠(26=神龍ワールドジム/ATT)を判定2-1で下し、初戴冠(たいかん)を果たした。神龍は初防衛に失敗した。
1回、神龍が右アッパーでララミーに尻もちをつかせグラウンドへ。ララミーのチョークや腕狙いをしのいだ神龍は、上からひじやひざ、コーナーに押しつけてのパウンドを投下した。
2回はララミーのひざ蹴りを捕らえた神龍が倒し、バックの奪い合いから再びリアネイキッドチョークを狙われるも極めさせず、上になってパンチを放つ。
3回途中、神龍のたてひじで額から激しく出血したララミーにドクターチェックが入る。再開後、ララミーはタックルで倒しコーナーで打撃を振るうと、立ち上がる神龍に度々テイクダウンを決めて上を維持。最後まで上から渾身(こんしん)の打撃を投下して、神龍を立たせずに終えた。判定はジャッジ2人が29-28でララミー、1人が29-28で神龍を支持する接戦だった。
試合後、25年3月にララミーに勝っている伊藤裕樹が放送席からリングイン。神龍の勝利を予想して書いた手紙を「いったん白紙で」と破り捨て、「3ラウンドの激闘を見て、感動して言葉が出ない」「もしケガ大丈夫だったら、僕と大みそかやってほしい」とララミーに次期挑戦を訴えた。
ララミーは「自分は根性を見せて最後まで戦い抜いて、ついにチャンピオンになったよ。傷はあるけど、帰ってこれを縫って、12月31日、リマッチをやろうと思う!」と快諾。伊藤からベルトを奪うかわりに「ナルトのグッズを贈る」とあおられると「妙な提案」とニヤリと笑い、大みそかの再戦を誓い合った。そしてララミーは最後に、極貧だった小さい頃から苦楽をともにしてきた兄TJのRIZIN参戦を希望して勝利のシャンパンの栓を開けた。