日本フライ級王者黒田雅之(31=川崎新田)がなんとか判定で、4度目の防衛に成功した。タイトル初挑戦の同級3位星野晃規(30=M.T)と対戦。3回にダウンを喫したが、その後は攻勢でポイントを奪い、3-0で判定勝ちした。

 序盤は黒田が左ジャブでリードしたが、3回に右ストレートをもらってダウンを喫した。前回も8回にダウンに続く2試合連続でピンチとなった。「とられたものは戻せない。あと7回あるのでコツコツ巻き返していこうと思った」という。5回の公開採点では1-0のリードにとどまったが、言葉通りにその後は先に先にと攻めた。右ストレートやボディーでポイントを奪い、採点はジャッジ1人が1ポイント差も、2人は3ポイント差の判定勝ちとなった。

 WBA1位など4団体でいずれも1桁台で世界ランク入りしている。「勝手に肩書にのまれたり、計量から体調が悪いかと考えてしまった。変に神経質になった精神的問題。出来は30点」と反省した。13年以来の世界再挑戦を狙っているが「課題は多いが、決まればしっかり準備したい」と言ったものの、気勢は上がらなかった。