US王者の中邑真輔(38)が「主役」の座を前王者ジェフ・ハーディに持っていかれた。

ハーディと第1試合でシングルで対戦。総合格闘技仕込みの寝技でのヒザ攻撃、さらにスピンキックをたたき込めば、ハーディのウィスパー・イン・ザ・ウインドを食らい、互角の攻防を展開した。エプロンでランニングニーを決めた中邑は必殺キンシャサを狙ったものの、回避された上にハーディの得意技ツイスト・オブ・フェイトでマットに倒された。

さらにコーナートップに立ったハーディから必殺のスワントーンボムを狙われる絶体絶命のピンチに陥ったが、そこにランディ・オートンが襲撃。ハーディが襲われ、このまま反則裁定に。黒星のピンチを逃れた中邑だが、その後はハーディがオートンを捕まえてパイプいす攻撃、ツイスト・オブ・フェイトからのスワントーンボムで撃退。前王者の返り討ちがクローズアップされ、久びさ登場の中邑は主役を奪われた形となった。

なおハーディとオートンは16日のPPV大会ヘル・イン・ア・セル(米サンアントニオ)でのシングル戦が決定済み。同PPV大会での中邑のUS王座防衛戦のカードはこの日も発表されなかった。