インターコンチネンタル(IC)王者セス・ロリンズ(32)が、権力を私物化するバロン・コービンGM代理(34)を痛烈批判&撃退した。先にリングに立ち「コービンは威張って、お前の話ばかりしている。やり方が間違っている」と最近の自分勝手なマッチメークについて厳しく指摘した。

さらに現ユニバーサル王者ブロック・レスナーについて「レスナーはこの番組(ロウ)にいないだろ。最後にロウで試合したのは2002年だとさ。16年も前だ。よく許しているよな。今は最悪だ」とGM代理の“失政”ぶりを舌鋒(ぜっぽう)鋭くまくし立てた。GM代理から「オレが永久GMになって、お前に生き地獄を味あわせてやる」と挑発を受けると、ロリンズはTLC(テーブル、いす、はしご)形式のIC王座戦での決着を提示。「オレは仕事が多いんだ」と拒否したGM代理を舌戦で追い詰め、メインイベントでの王座戦を実現させた。

天井に吊されたICベルトをはしごを使って先につかんだ方が勝利という形式。いすとはしごで殴られてダメージを負ったロリンズは反撃を狙ったトペ・スイシーダをキャッチされてテーブルにたたきつけられた。場外戦でスーパーキックをクリーンヒットさせ、コーナートップからフロッグスプラッシュを決めてテーブル葬。しかし王者が登りかけたはしごをレフェリーを務めるヒース・スレーターに倒され、GM代理を助ける行動を起こされた。怒り心頭のロリンズはスレーターをスーパーキックで制裁し、コービンをパワーボムとカーブ・ストンプで倒した。はしごを使ってベルトをつかみ、IC王座防衛に成功した。試合後、16日のPPV大会TLC(米サンノゼ)で挑戦を受ける元盟友ディーン・アンブローズともにらみ合い、火花を散らした。