08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32)が、19年初戦で保持するタイトルの初防衛戦に臨む。
16日にセルビアで開催される格闘技興行SBC(セルビアン・バトル・チャンピオンシップ)20大会のメインイベントに出場。ホドリコ・カルロス(37=ブラジル)の挑戦を受ける。昨年12月に獲得したSBCヘビー級王座戦(95キロ以上)に備え、15日に同地で前日計量に臨んだ。96・1キロでパスした挑戦者に対し、石井は110・7キロでクリア。ウエートは14・6キロほど上回った。
計量後、挑戦者と並んで撮影に応じた石井にとってSBCヘビー級王座奪取から約2カ月で組まれた初防衛戦となる。「試合のテーマはウニヒピリ(内なる自分)ですね。来月も試合が続くので、できるだけ早く終わらせたいです。しかし、いつも通り普通に戦います」と王者の風格を漂わせる。1月には柔術世界女王クリスティン・ミケルソン(30=米国)との交際を明かしたばかり。「存在に励まされている」と幸せオーラも前面に押し出しながら19年初勝利を目指す。
3月2日には愛知・名古屋国際会議場で開催されるHEAT44大会に初参戦。HEATヘビー級王者カルリ・ギブレイン(31=ブラジル)に挑戦することが発表済み。17年4月、RIZINでのヒーリング戦(横浜アリーナ)勝利以来、約2年ぶりの国内MMA戦となる。SBC王者として凱旋(がいせん)帰国し「王者対決」も期待されている。石井は「ウニヒピリとの共同作業があれば、すべてうまくいくはずです」と初防衛戦を前に平常心を貫いていた。
★石井と主な一問一答★
-挑戦者カルロスの印象
「興奮しているのか、ナーバスになっているように感じましたね」
-19年初戦のテーマは
「ウニヒピリですね」
-SBCヘビー級王座初防衛戦になるが
「(来月も)試合が続くので、できるだけ早く終わらせたいです。しかし、いつも通りに戦いますよ」
-毎月試合になる。故障などの懸念は
「それは練習でも同じことが言えます。しかしウニヒピリとの共同作業があれば、すべてうまくいくはずです」
-先日、クロアチアの練習拠点となるミルコ・クロコップのジムのトイレで用を足した際、便器を詰まらせてクロコップに激怒されたそうだが
「ミルコとの関係はチョベリグです。ただ用を足す時は小刻みに切ってするように注意されました」