16年RIZIN無差別級トーナメント覇者ミルコ・クロコップ(44=クロアチア)がリベンジに成功した。11年10月のUFC137大会で3回TKO負けを喫した巨漢ファイター、ロイ・ネルソン(42=米国)と対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。

序盤から左ミドルキックがさく裂し、組み相撲からのヒザ攻撃、アッパーなどで因縁の相手を攻め込んだ。最終3回には攻め込まれるシーンはあったものの、何とか競り合いを制した。

7年半前。ネルソンに負けた時は一時引退を表明するほどの状態に陥った。いわば“黒歴史”とも言えるネルソンとの7年半ぶりの再戦を制した。

これで10連勝となった。ベラトールでのデビュー戦も白星で飾ったクロコップは「ロイはいつものようにタフだった。肉体的よりも精神的に大変な試合だった。最初に負けていた相手との再戦は難しい」と安堵(あんど)の笑みを浮かべていた。