元UFC2階級(ウエルター級、ミドル級)制覇王者ジョルジュ・サンピエール(37=カナダ)が現役引退することが分かった。20日(日本時間21日)に米メディアで一斉に報じられたもので、21日(同22日)にカナダ・モントリオールで引退会見に臨む見通しだという。

UFCの歴史の中でパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)の1人とされるサンピエールは17年11月のUFC217大会でミドル級王者マイケル・ビスピン(英国)から王座を奪取した後、自らの病気を理由に王座を返上し、長期離脱していた。

すさまじい攻撃力で「ラッシュ」の愛称を持つサンピエールは02年1月に総合格闘技デビュー。03年にUFCと契約し、06年にウエルター級王座を獲得。同級最強王者の称号をほしいままにしてきた。

UFCではタイトル戦勝利が13回、メインイベントでの勝利数が12回、ウエルター級王座の防衛数は9回を誇る。13年12月に同級王座を返上し、休養していた時期もあった。復帰戦となった17年11月のビスピン戦での2階級制覇は史上4人目の快挙だった。