新日本プロレスのジュニアの象徴、獣神サンダーライガーが7日、都内の事務所で会見を行い、来年1月の東京ドーム大会で現役引退すると発表した。ライガーは、6日の大田区大会で、石森太二のIWGPジュニアヘビー級王座に挑み敗れていた。

170センチと小柄ながら無類の練習熱心さと努力で、覆面に負けない華麗なプロレススタイルを作り上げ、海外でも絶大な人気を誇る。覆面デビュー30年となる年に、区切りをつけた。


獣神サンダーライガー、来年1月の東京ドームで引退

ライガー18年ぶり戴冠は夢に…別の場で今後を示唆

ライガーは今も若手が刺激、強さの秘訣は道場住まい


獣神サンダーライガーの激闘史

トップロープから小林邦昭(下)にフライングボディープレスを見舞う獣神ライガー(1989年4月24日撮影)
トップロープから小林邦昭(下)にフライングボディープレスを見舞う獣神ライガー(1989年4月24日撮影)
後藤達俊(上)に吊り天井を決める獣神サンダーライガー(1990年4月27日撮影)
後藤達俊(上)に吊り天井を決める獣神サンダーライガー(1990年4月27日撮影)
引退試合で、長州力は獣神サンダーライガー(左)にリキラリアットをかます(98年1月4日撮影)
引退試合で、長州力は獣神サンダーライガー(左)にリキラリアットをかます(98年1月4日撮影)
ライガー(中央)とマシンは勝ち名乗り(2000年11月撮影)
ライガー(中央)とマシンは勝ち名乗り(2000年11月撮影)
IWGPジュニア・タッグ選手権試合で防衛した獣神サンダー・ライガー(左)とエル・サムライ(2001年5月撮影)
IWGPジュニア・タッグ選手権試合で防衛した獣神サンダー・ライガー(左)とエル・サムライ(2001年5月撮影)
ライガー(左)は天山広吉(中央)にフライングボディアタック。右は蝶野正洋(2001年6月6日撮影)
ライガー(左)は天山広吉(中央)にフライングボディアタック。右は蝶野正洋(2001年6月6日撮影)
蝶野正洋(上)は、獣神サンダーライガーにSTFを仕掛けた(2001年6月22日撮影)
蝶野正洋(上)は、獣神サンダーライガーにSTFを仕掛けた(2001年6月22日撮影)
獣神サンダーライガー(下)はスペル・デルフィンを逆さ吊り天井をくらわす
獣神サンダーライガー(下)はスペル・デルフィンを逆さ吊り天井をくらわす
獣神サンダー・ライガー(左)にパワーボムを見舞うエディ・ゲレロ(撮影1993年8月5日)
獣神サンダー・ライガー(左)にパワーボムを見舞うエディ・ゲレロ(撮影1993年8月5日)
蝶野正洋(中央)にドロップキックを見舞う獣神サンダー・ライガー(左)とワイルド・ペガサス(撮影1993年10月15日)
蝶野正洋(中央)にドロップキックを見舞う獣神サンダー・ライガー(左)とワイルド・ペガサス(撮影1993年10月15日)
ザ・グレート・サスケ(手前)にキャメルクラッチを見舞う獣神サンダー・ライガー(1994年4月16日撮影)
ザ・グレート・サスケ(手前)にキャメルクラッチを見舞う獣神サンダー・ライガー(1994年4月16日撮影)
獣神サンダーライガーの対ヘビー級戦闘仕様モデル
獣神サンダーライガーの対ヘビー級戦闘仕様モデル
田口隆祐(左)に掌ていを見舞う獣神サンダーライガー
田口隆祐(左)に掌ていを見舞う獣神サンダーライガー
田口隆祐を攻める獣神サンダー・ライガー(撮影・中島郁夫)
田口隆祐を攻める獣神サンダー・ライガー(撮影・中島郁夫)
鈴木みのる(上)は獣神サンダー・ライガーにマウントパンチを浴びせた(パンクラス横浜大会、2002年11月30日撮影) 
鈴木みのる(上)は獣神サンダー・ライガーにマウントパンチを浴びせた(パンクラス横浜大会、2002年11月30日撮影) 
鈴木みのる対獣神サンダー・ライガー 獣神サンダー・ライガー(手前)は鈴木みのるに浴びせ蹴りを決めた(パンクラス横浜大会、2002年11月30日撮影) 
鈴木みのる対獣神サンダー・ライガー 獣神サンダー・ライガー(手前)は鈴木みのるに浴びせ蹴りを決めた(パンクラス横浜大会、2002年11月30日撮影) 
新日本福岡大会 IWGPジュニアタッグ マスクをはがされた獣神サンダーライガー(2003年10月18日撮影)
新日本福岡大会 IWGPジュニアタッグ マスクをはがされた獣神サンダーライガー(2003年10月18日撮影)
電話番もする獣神サンダー・ライガー 新日本プロレス事務所で(2004年12月15日撮影)
電話番もする獣神サンダー・ライガー 新日本プロレス事務所で(2004年12月15日撮影)
獣神サンダーライガー(左)と藤波辰爾はプロレス運輸のCM撮影でポーズを決める(05年01月17日撮影)
獣神サンダーライガー(左)と藤波辰爾はプロレス運輸のCM撮影でポーズを決める(05年01月17日撮影)
プロレス界「ナンバーワン」の酒豪は獣神サンダー・ライガーの妻千景さん(右)(2005年11月3日撮影)
プロレス界「ナンバーワン」の酒豪は獣神サンダー・ライガーの妻千景さん(右)(2005年11月3日撮影)
ロッテ対中日 始球式に臨む獣神サンダー・ライガー(2006年5月20日撮影)
ロッテ対中日 始球式に臨む獣神サンダー・ライガー(2006年5月20日撮影)
全日本両国大会発表会見後、からんでくる鈴木みのる(左)に蹴りを見舞う獣神サンダー・ライガー(2011年3月8日撮影)
全日本両国大会発表会見後、からんでくる鈴木みのる(左)に蹴りを見舞う獣神サンダー・ライガー(2011年3月8日撮影)
新日本大阪大会でタイチにマスクをはぎ取られながらも獣神サンダー・ライガー(右)は、タイガーマスクと勝利のポーズ(2012年6月16日撮影)
新日本大阪大会でタイチにマスクをはぎ取られながらも獣神サンダー・ライガー(右)は、タイガーマスクと勝利のポーズ(2012年6月16日撮影)
新日本東京ドーム大会で獣神サンダー・ライガー(手前)を抑え込む小林(2017年1月4日撮影)
新日本東京ドーム大会で獣神サンダー・ライガー(手前)を抑え込む小林(2017年1月4日撮影)
石森太一(右)に技を決める獣神サンダー・ライガー(2019年3月6日撮影)
石森太一(右)に技を決める獣神サンダー・ライガー(2019年3月6日撮影)
都内の新日本道場の自室でインタビューを受けた獣神サンダー・ライガー(2019年2月25日撮影)
都内の新日本道場の自室でインタビューを受けた獣神サンダー・ライガー(2019年2月25日撮影)

◆獣神サンダーライガー 1989年(平元)4月24日、永井豪宅生まれ。変身前の山田恵一として高校卒業後にメキシコ修業中に、山本小鉄に認められ新日本に入団。89年4月の東京ドーム大会での小林邦明戦で、アニメ「獣神ライガー」とのタイアップ企画で、獣神ライガーとして覆面デビュー。その後、獣神サンダーライガーと名前を変え、現在に至っていた。 895月、馳浩を破り、IWGPジュニアヘビー級王座初戴冠。以来、99年までの11度の戴冠は史上最多記録。国内の他団体とも積極的に交流し、94年にはジュニアのオールスター戦とも言える第1回スーパーJカップ開催を実現し、95年、00年に優勝。IWGPジュニアヘビー級王座は11回戴冠。04年にはノアのGHCジュニアヘビー級王座も獲得。13年15年7月にはWWE傘下のNXT大会に新日本所属選手として史上初めて参加。タイラー・ブリーズに勝利するなど、日本のジュニアの第一人者として、世界にその名をとどろかせ、海外ではWCW世界ライトヘビー級王座、CMLL世界ミドル級王座なども獲得した。17年に新日本のジュニアの祭典、ベスト・オブ・スーパージュニアからの卒業を発表した。170センチ、95キロ。得意技は垂直落下式ブレーンバスター、掌底、ロメロ・スペシャル。