エース棚橋弘至(42)が自身の「劣化」を嘆いた。

4月に左肘を痛め手術を受けた後、6月5日の両国大会で2カ月ぶりに復帰。この日は6人タッグマッチで、田口隆祐、真壁刀義と組み、チェーズ・オーエンズ、高橋裕二郎、ジェイ・ホワイト組と対戦し、真壁がオーエンズに勝利した。棚橋は高橋、ホワイトに連続でドラゴンスクリューを決めるなど見せ場も作ったが、試合後のコメントブースでは思わず弱音がもれた。

「最善の練習をして、最善の治療をして、こうして戻ってきましたが、劣化が止められない。劣化版棚橋。本人の劣化版なんて聞いたことないけど、現役である以上、今は劣化版」。

きょう16日の後楽園大会では、7月6日に開幕するG1クライマックスの出場選手とブロック分けが発表される。昨年も1月に膝を痛めて欠場したが、夏のG1を制し、一気に上昇気流にのった。棚橋は今の状況を「断崖絶壁を歩いている感じ。いつ落ちるか分からない」と表現。その上で「まさにカウント2・9、から立ち上がれ」と自身の新刊のタイトルをもじって、自分を奮い立たせた。