ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26)が、WBC暫定王者の弟拓真(23=ともに大橋)との兄弟バンタム級王座統一に意欲をみせた。

世界主要4団体(WBA、WBC、IBF、WBO)ベルトと1922年創刊という歴史と権威がある米ボクシング誌ザ・リング認定ベルトを日本人で初制覇したことを受け、25日に横浜市の所属ジムで5本ベルトをそろえて公開した。

14年4月にWBCライトフライ級王座の奪取を皮切りにプロ18戦で主要ベルトをすべて獲得した井上は「やってきた歴史を感じました。これに満足しないで、もっとベルトを狙っていきたい」と貪欲な姿勢をみせた。WBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とのワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝に勝てばWBAスーパー王座も獲得する。そして来年にはWBO王者ゾラニ・テテ(30=南アフリカ)との統一戦も見据える。

井上は「WBAスーパー王者のベルト、テテに勝てばWBOベルトも手に入る。WBCは拓真に(正規王座と)統一してもらい、井上兄弟でバンタム級を占めたい」との青写真を描いていた。【藤中栄二】