芦屋大出身の千本瑞規(25=ワタナベ)が、プロ2戦目の最速タイで新王者となった。同級王者日向野知恵(34=スパイダー根本)の初防衛戦で挑戦。1回から試合を優位に進め、最終6回にバッティングで眉間をカット。ドクターストップも2-0で、6回33秒負傷判定勝ちとなった。

千本は初回は左ジャブ、2回には右アッパーで圧倒したが、右拳を痛めた。「あとは左だけしか使えなかった。バレないようにと戦った」と、試合後は笑顔はなく終始顔をしかめた。前に出てくる王者に5回には反撃を浴びた。「気持ちが強くてタフだった」が、アマ45勝12敗で全日本2位の技術で上回った。

昨年11月にプロデビューし、2戦目の王座獲得は、昨年12月に東洋太平洋アトム級王者となった松田恵里(TEAM10COUNT)に並ぶ。「うれしいけど、とりあえず勝ててホッとしている。ここからも決まった試合を確実に勝っていきたい」。