ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26)、WBC世界同級暫定王者の弟拓真(23=ともに大橋)が初めてとなる兄弟ダブル世界戦実現に大きな期待を寄せた。

18日に横浜市内で開催された大橋ボクシングジム後援会パーティーに出席。大橋秀行会長から井上尚が11月に臨むことになった階級最強決定トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で拓真とのダブル世界戦プランが明かされた。

井上兄弟同時出場は昨年5月以来、1年以上遠ざかったいることもあり、兄尚弥は「仕上げる日が一緒になるので切磋琢磨(せっさたくま)できていいですね」と歓迎した。初防衛戦を終えたWBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦が予定されている拓真は「決まればひさびさ(の兄弟出場)なので。自分も世界戦で一緒にやれるのは夢だったので、結果を出したい」と期待。既に元五輪代表のサウスポー対策を進めており「相手はオリンピアン。アマの経験もあるし、うまくて強い」と警戒していた。