Aブロック公式戦でEVIL(32)が、SANADA(31)との同門対決を制した。開始早々ドロップキック2連発をくらうが、相手の得意技パラダイスロックをかわし、逆にかけることに成功。リング上で精神的なダメージを与えた。その後も互いに譲らず一進一退の攻防を繰り広げ、最後はEVILで勝利。17年G1で敗れたリベンジを果たした。

ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの仲間でありタッグパートナー。強さを認めている相棒だからこそ勝ちたかった。試合後、EVILは「SANADAがすげーのはお前らも分かっていると思うけど、組んでる俺が一番すげーって分かってるんだよ」と報道陣に力説した。

SANADAは今年に入り、ニュージャパン杯準優勝、IWGPヘビー級王者のオカダに挑戦するなどシングルで完全覚醒した。そんな相棒に対し、EVILはG1の対戦が決まって以来勝利後のグータッチを拒否。さらに15日の札幌大会でも試合後に襲撃。強烈な対抗心を示していた。「何が何でも勝ちたかった」。一番認めているSANADAに勝ったからこそ、喜びは大きかった。この日はリング上で拳を突き合わせ、力を認め合った。「俺は誰とも比べられない唯一無二の道を歩いてんだよ。それでてっぺんを取る」。深めた自信を胸に、初の頂点を狙う。