ボクシング前WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(28=横浜光)がライト級で再起戦に臨む。9月13日に東京・後楽園ホールでのノンタイトル10回戦に出場すると、19日に横浜市内のジムで発表した。

5月にジャメル・ヘリング(33=米国)とのV2戦で判定負けで王座を陥落したが、再び王座奪取へ再起を表明していた。

伊藤は「今回はライト級でやってみてどうか、チャレンジしたい。どちらの階級でもまた世界王者になり、世界で活躍したい」と意欲的に話した。対戦相手は現在調整中。前回の試合前に移籍した横浜光の石井会長は「年末に世界ランカー相手などのチャンスを作れればと、早めの再起戦を組んだ」という。

伊藤は完敗で王座陥落に「ショックだった」が、試合後には陣営や家族が「これで終われない」と後押しした。伊藤も「後悔がたくさんで燃え尽きてない」とすぐに再起を決断した。6月には動きだし、今月からジムワークも開始。週2回のフィジカル強化にも励んでいる。

試合前に米国でスパー合宿が恒例だが、前回は試合まで約50日間に及んだ。「ハングリーさを求めてきたが、慣れてきた面もある。今回は日本での体のケアやコンディション作りをしていきたい」と、米国合宿は8月中旬からの2週間に抑える。

WBA世界ミドル級王者に返り咲いた村田諒太(33=帝拳)の試合はリングサイドで観戦した。「素直にすごく感動したが、半分以上は悔しかった」と振り返る。試合後は多くのファンに囲まれ、再起を期待する声をもらい「まだ需要がある。元気をもらえた」と笑顔。すでにチケットは売り出す前から完売状態。イケメンの人気者が再び世界へ歩み出す。