Bブロック公式戦で元WWEのスーパースター、ジョン・モクスリー(33)が石井智宏(43)を破り、開幕3連勝で単独トップに立った。

試合途中で机とパイプイスを持ち込み、得意のハードコア戦を仕掛けたが、石井に机の上にあおむけにされ、ダイビングボディープレスを受け、逆に大ダメージをくらった。それでも無尽蔵のスタミナで激闘を繰り広げ、最後はデスライダーで石井を沈めた。

日本のプロレスの聖地後楽園ホールでモクスリーがいきいきと輝いた。マイクを持つと「トーキョー、サンキュー、トーキョー」。ファンにも、激闘の相手をしてくれた石井にも感謝の言葉を並べた。人気、実力ともにWWEのトップレスラーだったが、より自由な環境を求め、この春自らその地位を捨てた。「数カ月前まで俺の選手としてのキャリアはトイレに流す寸前ぐらい最悪だった。でも日本からオファーがあり、こうしてまたリングの上で戦える。またアートをみせる機会をもらえて感謝している」と語った。

自由になったモクスリーはもはや敵なし。「俺に指図できるやつはこの地球上、宇宙上探してもいない。俺は死ぬ思いでここまできて、努力している。このG1で優勝するんだ」と力強く宣言した。