Aブロック公式戦で昨年覇者の棚橋弘至(42)が、ランス・アーチャー(42)を下し、開幕2連敗からの2連勝で、連覇へ望みをつなげた。

2メートル超の巨人アーチャーに対し、棚橋はゴング前、ガウンを着たまま低空ドロップキックで奇襲。場外にプランチャ、さらに鉄柵に投げつけるなど荒々しく先制攻撃をかけた。だがその後は、張り手で飛ばされ、アイアンクローで顔面をつぶされるなどアーチャーの怪物級のパワーに大苦戦。その中で、肩車された場面で機転をきかせ、そのままうまく丸め込んで3カウント奪取。ひらめきと技術で勝利をもぎとった。

アーチャーとは11、13年のG1で戦いいずれも勝利しているが、棚橋は「おれが知っているアーチャーとは別人だった。恐ろしかった」と変貌を実感。さらに「俺にあの身長と、あのマスクと、器用さがあれば…」とたたえた。オカダ、KENTAに2連敗を喫したが、これで2勝2敗。「もう負けられない。疲れない、落ち込まない、あきらめない。自分で言ったことは責任持つから。ちょっくら2連覇してきます」と自分を奮い立たせるように話した。