年内にボクシングWBC世界バンタム級王座統一戦を控える同暫定王者井上拓真(23=大橋)が15日、横浜市の大橋ジムで4年前に東洋太平洋王座を争った元対戦相手とのスパーリングをスタートさせた。

15年7月、東洋太平洋スーパーフライ級王座決定戦で対戦したマーク・アンソニー・ヘラルド(28=フィリピン)を練習パートナーに呼び、この日は4回のスパーリングに臨んだ。

WBC同級正規王者ナルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)と同じサウスポーを相手に、カウンターの左フック、踏み込んでの右ストレートを繰り出して主導権を握った。井上拓は「4年前と比べても、やっぱり(ヘラルドは)強かったですよ。良いスパーリングになっていると思います」と口にした。

昨年から練習パートナーをサウスポーに絞り、1年が経過しようとしている。同じ右との対戦に比べ、距離感を縮める必要があるが「だいぶ慣れてはきました。次は(ウバーリとの)統一戦になるのは間違いないので、しっかり準備したい」と気持ちを引き締めていた。