世界最速3階級覇者のWBO世界フライ級王者田中恒成(24=畑中)が2度目の防衛に成功した。 同級1位ジョナサン・ゴンサレスにポイントでリードされる中、7回に3度のダウンを奪って2分49秒、逆転TKO勝ちを決めた。

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田中陣営の畑中会長が試合後、来春にもWBOスーパーフライ級王者井岡を標的に世界4階級制覇を狙うプランを明かした。「まあフライ級は年内(の1試合)が最後かな」とV3戦での卒業を明言し「井岡君は次が指名試合になるだろうから、その次を」と説明。井岡は6月に日本男子初の世界4階級制覇を達成。関係者によると、次戦は同級1位ジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)との防衛戦で話が進んでいる。

田中は井岡への興味を公言しており、マッチメークは「いい舞台を作ってほしい」と同会長に一任。12月2日、WBOが日本で初となる総会を東京で開く。田中、井岡ともWBOの王者だけに、田中陣営は根回しを進める。