新日本プロレスは21日都内で会見を開き、米国に新会社を設立することを発表した。世界最大規模のプロレスマーケットがある米国に新拠点をおき、海外展開をさらに進める。新日本プロレス経営企画部部長大張高己氏(45)が新会社の代表となる。

新日本は今年4月に米ニューヨーク・マディソンスクエア・ガーデンでのROHとの共同興行を開催。7月にはG1クライマックス開幕戦を米ダラスで行うなど海外でのビッグマッチを成功させてきた。その海外興行で実施したアンケート結果が“ニュージャパンプロレス”のブランド力定着を裏付けるものだった。大張氏は「7割のファンが別の団体を見て、ここ(新日本)にたどりついたようだった。(他の団体を)見飽きたという人も多かった。プロレスを子どものころから見ているけど、突き詰めると新日本にいきつく」とファンの声を説明した。米国ではWWEと新規団体AEWの競争により、プロレス市場が拡大。そこに参入し「新日本プロレスが身近に感じられるビジネス展開をしていきたい」。来年は米国で年間約20試合を行う予定だ。

今後、米国を含めた海外興行を増やしていくが、「国内の興行数は減らない」と大張氏。国内外で直接プロレスを見せる機会を増やし、新規ファン獲得とともにサービス充実をはかる。