全日本プロレスの世界最強タッグリーグが11日開幕し、昨年覇者の“暴走大巨人”こと石川修司(44)、諏訪魔(42)組が3冠ヘビー級王者宮原健斗(30)、青柳優馬(24)組を下し、2年ぶりの優勝へ白星発進した。

ラグビー日本代表からインスピレーションを受けた新技をさく裂させた。その名も「ロケット・ブロッサム」。若手青柳に狙いを定め、左右から同時にドロップキック。188キロ120キロの諏訪魔、195センチ130キロの石川がダブルタックルのように力を合わせ、青柳をふっとばした。最後は、何度も起き上がる青柳に諏訪魔がラストライドを決めて勝利。17、18年とプロレス大賞で年間タッグをとった名タッグの力を見せつけた。

石川は「青柳しつこかったな。成長を感じた」と相手のしぶとさを認めつつ、「この世界タッグに向けて新しい技を開発したチームはあるか? 俺たちが優勝するの当たり前だろ」。諏訪魔は「ラグビー日本代表にぶちこむしかない」と新技の威力に自信ありの様子だった。今年は3月に世界タッグに返り咲き、3度防衛したが、9月に崔領二、ゼウス組に敗れ、陥落。歴史あるこのリーグ戦を制し、19年を締めくくる。

その他はKAI、TAJIRI組は現世界タッグ王者の崔領二、ゼウス組と戦い、KAIが毒霧からの首固めで勝利。ギアニー・ヴァレッタ、吉田隆司がボディー・ガー、関本大介組に勝利。それぞれ勝ち点2を手にした。