K-1クルーザー級の愛鷹亮(29=K-1ジム相模大野KREST)が、シナ・カリミアン(31=イラン)の持つ同級王座奪取を改めて誓った。

愛鷹はこのほど、相模原市にある所属ジムで練習を公開した。

24日に横浜アリーナで開催の「K-1 WGP 2019」(日刊スポーツ新聞社後援)でのタイトルマッチが、間近に迫る中、ミット打ちでは重量級らしい迫力満点の音を響かせた。

8月の大阪大会のノンタイトル戦で、カリミアンにKO勝ちする大番狂わせを演じた。3回57秒、身長200センチのカリミアンのアゴに、20センチ低い愛鷹の右フックがものの見事にヒット。カリミアンは気を失って1発KOされた。今回はベルトを懸けての再戦。返り討ちかリベンジか、注目が集まる。

練習では、身長2メートルのカリミアンに見立てた肩車上の相手に、必殺の右フックを放った。「自分で考えたわけではないが、ちょっと挑発的になったかな」と苦笑いしながらも「努力している選手同士で良い試合を見せたい」とやる気をにじませた。

「前回はイメージのつかめない大きな相手だったが、今回はイメージもつかめ、自信も持てている」という。そして「右フックにこだわらずにやる。倒せる技は他にもある。日本人には無理だと言われている重量級の固定概念を壊す」と目を輝かせた。大みそかが30歳の誕生日。来年の正月はチャンピオンとして迎えたい。