東京スポーツ新聞社制定19年度プロレス大賞の選考が10日に都内で行われ、新日本プロレスのIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(31)が4年ぶり4度目のMVPに選ばれた。10月のSANADAとの防衛戦もベストバウトに選ばれ、3度目の“2冠”も達成。IWGPインターコンチネンタル(IC)との2冠をかけた来年1月4、5日の東京ドーム2連戦に向け、弾みをつけた。

投票は東京スポーツ新聞社、スポーツ各紙の担当、プロレス雑誌、評論家ら22人の選考委員により行われ、15人がオカダを支持。4票の宮原健斗(全日本)、3票の飯伏幸太(新日本)を圧倒した。

オカダは同日、都内で会見に臨み、受賞の喜びを語った。以下、主な一問一答。

-4度目のMVPは歴代2位タイ

オカダ 一昨年も一年中防衛しても、取れなかった。去年もV12達成しても取れなかった。どうやったらMVP取れるのかと。2度と取れることはできないんじゃないかと。これ以上、上がないんじゃないことをやってきてしまったと思った。でも、今回4度目を取ることが出来た。猪木さんが6回ですか…。次5回目は何をして取れるか分からないですけど、取れるように20年もしっかりやっていきたい。

-ベストバウト受賞について

オカダ うれしいっすね。ああやって、ライバルと言ってきた人との試合が選ばれましたし、19年はたくさんシングルマッチをやってきて、自分でも納得できる試合がたくさんあった。また、7、8年とどんどん連続で取っていきたい。

-ベストバウト6年連続は前人未到。7度目は9回天龍、8度の小橋に続く、歴代3位

オカダ あと2回ダブル受賞すれば、どちらにも追いつくということで。まぁ、お先に2冠達成したんで、次はベルトの方を目指していきたい。

-ドーム2連戦で始まる20年はどういう年にしたいか

オカダ 1月4日、勝つだけじゃなく、4万3000人らしいんで超満員が。4日に4万3000人しっかりいれて、勝って。5日も4万3000人入れて勝って。20年は五輪があるので負けないぐらい、来年もプロレスをたくさん盛り上げたい。

-この1年で変化した点は

オカダ 変わらずできているからこそ、ベストバウトもMVPを取れていると思う。

-刺激になったことは

オカダ 今年はラグビーがあれだけ盛り上がったので負けたくないなと思いましたし、負けたくないというのが(公約の)「東京ドームを満員にする」というのにつながっている。東京五輪でも刺激をたくさんもらいたい。