ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が20年4月に控える聖地・米ラスベガスデビュー戦に向け、他競技のトップアスリートから刺激を受けた。

今月上旬に都内で収録に臨んだ「最強スポーツ統一戦2019」が30日午後6時、フジテレビ系列で全国放送されることが20日、発表された。プロ野球、ラグビー、サッカーなどのトップアスリートと競演し「他競技の選手と番組でお会いして、体の厚みや大きさを感じます」と目を輝かせた。

プロ野球ヤクルト山田哲人から「試合を見ていますよ」と声をかけられると照れ笑い。2連覇のかかるボクシングチームの一員として参戦し「(山田らが)同世代なので刺激を受けます」と触発された。米ラスベガスで組まれる20年初戦の相手はWBO世界同級王者カシメロ(フィリピン)らが候補で、日本人初の3団体統一戦に臨む可能性も高い。井上は「19年は、日本でWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)に優勝できて、子供(第2子)も生まれ、本当に充実していました。来年4月に向けて、100%に仕上げます」と決意を新たにしていた。【藤中栄二】