世界最大のプロレスの祭典WWE「レッスルマニア」が史上初めて無観客で行われた。

本来はタンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで約8万人の観客を集めて開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。代わりに無観客での試合の模様が、2日間に分けて放送されることとなった。

初日の第1試合では、WWE女子タッグ王座戦が行われ、王者「カブキ・ウォリアーズ」ことアスカ(38)、カイリ・セイン(31)組が前王者アレクサ・ブリス(28)、ニッキー・クロス(30)組と対戦。セインがニッキーにツイステッドブリス(旋回式ムーンサルト)で敗れ、昨年10月から約半年間守った王座を奪われた。

歴史的大会のオープニングとなった王者組は、いつも通り、傘や面を使った和風全開の派手なコスチュームで登場。試合が始まると「なめんじゃねえぞ」などと荒れた日本語で挑発。レフェリーの目を盗みながら、アレクサの髪をつかんで投げるなど非情に攻め立てた。

アスカがニッキーを持ち上げたところにカイリがコーナーの上からダイビング・エルボーをさく裂。アスカのパワーボムとの合体技で勝利をつかんだかと思われたが、カウント2で返され、決められず。直後、不運にもアスカがスピアーを誤爆し、鉄柱に激突。残されたセインがニッキーに旋回式ネックブリーカーを決められ、アレクサにとどめをさされた。