ノアの拳王(35)がDDTテレビマッチに乱入し、DDT、ノアの社長を兼任する高木三四郎(50)にノアの社長職解任を突きつけた。けんかを売られた高木は「社長命令だ」とリングでの決着を要求。6月6日に6人タッグで対戦することが決まった。

この日のセミファイナル後、拳王は自身がリーダーを務めるユニット「金剛」の稲村愛輝、マサ北宮、仁王、覇王、征矢学を引き連れ、乱入。マイクを持つと高木への不満をまくしたてた。

「WRESTLE UNIVERSEを見ているクソヤローども、てめぇらに俺のこと、説明しなくてもわかってるだろ? DDTプロレスの社長、高木三四郎のことをな、めちゃくちゃ、大っ嫌いな、プロレスリング・ノアの拳王だ! DDTの社長? それともう一つあったな。俺は、めちゃくちゃ嫌なんだけどな、俺たちのプロレスリング・ノアの社長も兼任している。プロレスリング・ノアの社長、てめぇ、ノアのこと何をやってるんだ、高木? お前はノアの改革を何かしたのか? お前はな、DDTのことしか考えてねぇんだろ? お前の心の中はノアのことをどう乗っ取ってやろうか、DDTよりノアのこと下だと序列付けたいだけなんだろ? おい、高木! お前なんかなどうでもいいんだよ。お前なんかな、ノアにいなくていいんだよ! お前なんかからなノアを守ってやるよ。お前なんかな、ノアのリングから、ノアの会社から、消えてくれよ! 最後に、汚ねぇDDTプロレスファン! よく聞け! 俺が! 高木三四郎から! ノアを守る!」。ノアは今年1月、サイバーエージェントグループ入り。同時に、2年前から同グループ入りしていたDDT社長の高木が、ノアの社長を兼任することになったが、拳王はその体制に不満を持っていた。

そんな拳王の言動にたまらず、高木もリングに登場。「おめぇらな、言いたい放題言ってくれてるけど、そんなに文句があるんだったら、リングで勝負しようじゃねぇか!」と対戦を要求。拳王らが立ち去ろうとすると、「おい! ちょっと待て! 社長命令だ。社長として、拳王、てめぇに命令してやるよ。このおれと、このDDTリングで戦え!」とたたみかけた。拳王は「やってやるよ」とリングへ戻り、2人は顔を近づけ、にらみ合った。

高木の社長命令とあり、この日の試合後に急きょ対戦が決定。6月6日のテレビマッチ「WRESTLE PETERPAN2020」で、高木三四郎、樋口和貞、松永智充組対拳王、マサ北宮、覇王の6人タッグマッチが行われる。