コロナ禍により開催が延期されていた、プロボクシングの東日本新人王予選が30日、東京・後楽園ホールで開幕した。スーパーバンタム級には、31日で閉鎖する白井・具志堅スポーツジム所属の中林稜太郎(25)が出場。デビューから4戦全勝の二瓶竜弥(22=DANGAN郡山)を相手に、三者三様の引き分けとなったが、優勢点で下回り、2回戦進出を逃した。

立ち上がりから攻撃的なスタイルで圧力をかけ続けた。2回にカウンターの強打を浴び、ぐらつく場面もあったが、最後まで手数は落ちずに闘い抜いた。25年続いたジムのラストマッチ。「勝って終わりたかったが、練習してきたことはすべて出せた。(具志堅会長には)『今までありがとうございました』と感謝を伝えたい」と話した。中林は昨年12月にデビューし、戦績は1勝1分け。今後はジムを移籍し、現役を続ける意向だという。