遅咲きボクサー石月 元やんちゃがタイトル戦に挑む

  • 力強いキックを打ち込む石月(右)(2020年7月31日、KAGAYAKI)

キックボクシング「RISE」に参戦しているプロキックボクサー石月祐作(29、KAGAYAKI)が9日、DBS日本ムエタイスーパーフェザー級タイトルマッチ(宮城・ドラゴンボクシングスタジアム)で、王者の作田良典(35、GETOVER)と対戦する。25歳でプロ入りした遅咲きが初のタイトル挑戦で同ジム初の王座獲得を目指す。

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気合を入れるたび、自然と大声が出る。試合直前の練習、石月は伊達皇輝代表(44)が構えるミットに力強く蹴りをヒットさせる。「得意のパンチ」だというストレートの連打は息が上がるまで続ける。「コンディションは今までにないくらいいい」。今回対戦する王者・作田はK-1のリングにも上がるベテラン。「相手の対策よりも自分の戦いをするだけ」と、07年創設のジム、そして自身初のタイトル獲得へ気負いはない。

伊達代表は「もっと早くタイトルに挑戦させてもよかった」と語る。石月は、キック界の“神童”那須川天心(21)も参戦する「RISE」で実績を積んできた。18年にはスーパーフェザー級新人王を獲得しており実力は証明済みだ。10月には30歳になる。キックボクシングを始めたのは25歳。20代前半が伸び盛りの世界にあって遅い方だ。ただ「年齢は関係ない」と伊達代表が言うように、それをハンディにはしていない。

普段はプレス加工業の「ミノル」(燕市)で午前8時30分から勤務。勤務を終えた後、1時間ほどランニングをしてからジムで汗を流す。練習は週6日。休日は総合格闘技の映像を見て研究もする。体重は1カ月で落ちるように67キロをキープ。日々、ストイックに過ごし実力をつけてきた。

10代のころは「やんちゃでした」と笑う。「好きでけんかをしていた」。今は正々堂々とリングで戦い、試合後にお互いをたたえ合う瞬間が何よりも充実している。「お客さんを楽しませたい。まず、目の前のタイトルを取る」と、王者として新潟に戻ってくる姿をイメージした。【斎藤慎一郎】

 

◆石月祐作(いしづき・ゆうさく)1990年(平2)10月9日生まれ、三条市出身。三条第一中から加茂農林へ。高校中退後、15年にスポーツ道場「KAGAYAKI」に入門。16年にアマチュアの全日本トーナメントで優勝。17年8月に「RISE」でプロデビュー。戦績10戦8勝(5KO)2敗。170センチ。血液型B。