80年代にアントニオ猪木と対戦経験のある米国人プロレスラー、トレイシー・スマザーズさんが死去した。28日に米プロレス団体WWEが発表した。58歳だった。死因は発表されていないが、現地メディアは、スマザーズさんが自らのSNSで19年12月にリンパ腫と診断されたことを明かしていたと報じた。

テネシー州スプリングフィールド出身のスマザースさんは82年にデビューし、87年にスティーブ・アームストロングと組んでユニット「サザン・ボーイズ」を結成。ハンサムなヤングレスラーとして活躍した。88年7月に新日本プロレスで初来日。89年4月にはアントニオ猪木とシングルマッチで対戦した。

90年、WCWに進出し、アームストロングと新ユニット名「ヤング・ピストルズ」としてタッグ戦線で躍進し、USタッグ王座を獲得。また93年には全日本プロレスで来日し、リチャード・スリンガーと組んで世界最強タッグリーグにも参戦した。その後、WWF(現WWE)やWWEのブランドECWにも参戦。トリプルHやスティーブ・オースチンとも対戦していた。