武藤敬司(58)が小川良成(54)とタッグマッチに出場し、清宮海斗(24)、鈴木鼓太郎(43)組に勝利した。

6月6日GHCヘビー級選手権で丸藤に敗れて以来の登場も、軽快な動きでファンを魅了した。

09年に亡くなった故・三沢光晴さんのライバルだった武藤と、パートナーだった小川。経験豊富な2人は、言葉やアイコンタクトがなくても、こまめに交代しながら、お互いをサポートした。ダブルドロップキックからタイガードライバーを決められて追い込まれた武藤に、小川が助けに入って回復する時間を稼ぎ、お膳立て。2人でドラゴンスクリューを“共演”すると、最後は武藤が鈴木にシャイニングウィザードを決め、3カウント。リング上でガッチリ握手を交わした。

5月15日後楽園大会の6人タッグマッチで初めて組んだ。その時も2人で足4の字固めを決めるなど、息の合ったパフォーマンスを見せていた。「かゆいところに手が届いているというか。三沢光晴がなぜいつも横に置いていたかを感じることができた」と好印象で、この日の再結成につながった。

ジュニアとヘビー級の違いこそあるが「いずれはタイトルを狙ってもおもしろい」と話していた武藤。場外に逃げて「タイム」を要求して休憩するなど、スタミナの不安はあるが、元気いっぱいの50代コンビが、今後ベルトを狙う展開が訪れるかもしれない。