格闘家朝倉未来(29)が6日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、昨年大みそかの格闘技イベントRIZIN33大会(さいたまスーパーアリーナ)で組まれたシバター-元K-1ウエルター級王者久保優太(34)戦をめぐる「事前打ち合わせ騒動」への見解を話した。

その中で、自身がスペシャルアドバイザーを務める1分間限定で戦う格闘技大会「BREAKING DOWN」におけるシバターの別の試合にも、同様の”疑惑”が浮上している件にも言及。同試合で八百長のような行為があったことが確認された場合などは、シバター側に対し、法的措置も視野に対応することを考えていると明言した。

昨年7月開催のBREAKING DOWNでは、シバターが、ロシアの軍隊格闘術システマを訓練し、ユーチューバーとしても人気のお笑い芸人みなみかわ(39)に、ギロチンチョークで一本勝ちした。ただ、シバターと久保の「事前打ち合わせ」騒動が拡大する中で、今月6日までに一部YouTubeで、シバターと久保の当該事前打ち合わせとみられる電話録音会話が流れる事態にまで発展。そこではシバターとみられる人物が、みなみかわ戦でも事前の申し合わせをしていたかのような発言をしていたことがネット上で話題になっている。

朝倉はこの日、この件についてみなみかわに直接確認したことを明かし「みなみかわさんに確認したところ、”シバターから電話があったことは事実”と。シバターから申し合わせの提案はあったが、”電話で受けた内容を無視して真剣にやったら返り討ちにあって負けた。格闘技素人に、申し合わせができるほど技術がないので、できないと思って真剣に試合を行った”との返答をいただきました」と説明した。

そして「BREAKING DOWNとしてもそんなことが行われるとは予想もしていなかったし、ないだろうと思っていたが、今後は契約書で申し合わせとか八百長があった場合は、出場選手に結構デメリットがあるような契約に変えていこうかなと。事実確認はまだシバター側にしていないんですけど、もしそのようなことが行われていた場合は、BREAKING DOWNとして法的措置などをとったりすることを視野に、考えています」と毅然(きぜん)と話した。

シバターとの試合をめぐっては、みなみかわが6日、自身のツイッターを更新し、「あれガチですか?

」との質問に答える形で「真剣にやったわ!! 真剣にやった上で普通に負けたわ! おもいっきり顔面貰って真っ白なってただろ!」「嘘ついた事ないですから!」などと記している。

またBREAKING DOWNの公式ツイッターもこの日、「昨日、過去大会に出場していた選手より、選手間で申し合わせのあった旨の情報発信がなされました。こちらに関しまして、運営事務局が関与した事実は一切ございません。当該選手たちのこのような行動は、極めて遺憾に感じており、まずは当該選手への調査を行い、事実に関しては随時公表させていただきます」とコメントを発表。「また、格闘技界の健全な発展のため、今後もこのような行いに関しまして、運営事務局は法的措置も含め、厳格に対応させていただきます」とした。